「1年半は無駄ではない」舞台中止を乗り越えた、紅ゆずるの流儀

有料記事宝塚歌劇団

尾崎千裕
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 歌あり、踊りあり、そしてアクションに七変化も。元宝塚歌劇団星組トップスターの紅(くれない)ゆずるが、磨き抜かれたコメディーセンスをいかし、地元大阪で舞台「アンタッチャブル・ビューティー~浪花探偵狂騒曲~」に主演する。

「アンタッチャブル・ビューティー」は9月17~25日、大阪市中央区大阪松竹座で。1万2千円、7千円、4千円。チケットホン松竹(0570・000・489)。

 「マイクを使ってお話しすることに、ワクワクしています!」。8月初め、大阪であった記者会見。集まった記者たちを前に、輝く笑顔で切り出した。会場の雰囲気をいっきに和ませる。“紅パワー”は健在だ。

 本来は2021年4月に上演予定だった作品。退団後初の主演舞台になるはずが、新型コロナの影響で全公演中止となった。

 それでも、「最強のコメディエンヌ」はあきらめなかった。上演できる日がくることを。

 1年半を経て、ついに実現する。

 「引き寄せの法則をばっちり使いました! でもこれは決して私ひとりの力ではなく、公演にたずさわって下さったすべての皆様のお力。そこに、1・1ミリぐらいは、私が引き寄せの法則を使ったんですよ」

 舞台は、大阪・ミナミのはずれにあるシャッター商店街。探偵事務所で見習いを始めた謎多き女性・本間カナが、商店街で巻き起こる事件に立ち向かう。

 「カナはとっても人なつっこいけれど、実は過去にいろいろ抱えている。そして、あきらめない、さじを投げない。ちょっと変わっていて個性的な周りのみんなに溶け込んでいけるのが、彼女の魅力なのかな」

 「男女問わずに変装します。男役もありますが、お客様は『え?そこ??』みたいになるんじゃないかな。いい裏切りをしたい。中止で残念な思いをされたファンの皆様の気持ちを、いっきに明るくできる物語だと思っております」

コロナで相次いで中止になる舞台。紅さんは「沈まない。沈んでもなるべく短く」と言います。その裏にあるファンへの思いや、コロナ下で始めたことを記事後半では聞きました。そして、宝塚の現役生たちへの熱いメッセージも。

 1年半前は、稽古4日目です…

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