有明ノリ、長年の慣習にメス 漁師の思いと公取委が問題視したわけ
米田優人
日本の食卓には欠かせず、お中元の定番でもある「有明ノリ」。その流通のあり方に今年、公正取引委員会のメスが入った。業界で何十年も続く「慣習」が問題視されたためだ。漁師らに戸惑いが広がる一方、「変化」への期待の声もある。何が起きているのか。(米田優人)
長崎、佐賀、福岡、熊本の4県に囲まれる有明海は遠浅の豊かな海として知られる。そこで伝統的に行われているノリの養殖の担い手たちに動揺が走ったのは、今年6月だった。
「驚きました」。福岡有明海漁業協同組合連合会の専務理事、坂田純一さん(59)はこうふり返る。
公正取引委員会はなぜ、漁業界の長年の慣習を問題視したのか。その背景には何があるのか。現場の漁師や専門家に話を聞きました。政府の動きや業界の現状もまとめています。
6月7日朝。公取委による漁…
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