「宇宙から声、うれしすぎる」 京都の小学生、米国飛行士と無線交信

小西良昭
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 宇宙飛行士と無線で話したよ――。京都府宇治市の市立北小倉(きたおぐら)小学校(中野正彦校長)で夏休み初日の7月21日夕、4~6年生20人が国際宇宙ステーション(ISS)とアマチュア無線で交信した。英語で尋ね、米国の飛行士が答えた。

 学校創立50周年記念として3月、米航空宇宙局(NASA)の教育事業に申請した。「50周年 北小倉小」にちなみ「50K」の文字を含む臨時無線局のコールサイン「8N350K」を総務省から得た。アマ無線家らが6月、ISSの軌道を追える高さ約4メートルのアンテナを校舎屋上に設けた。児童たちは当日までに交信練習を3回重ね、家でも質問の英語を練習した。当日もリハーサルを重ねた。

 交信はISSが日本上空400キロを通る約10分間。午後5時42分から始まった。質問を受けたNASAのチェル・リングリン飛行士=台湾生まれ=が「宇宙に持って行くのを諦めたものは家族」「お風呂はない。体を拭くだけ」「無重力で寝袋を使う。雲の中のようによく眠れる」「洗濯はせず、しばらく同じ服を着て捨てる。水がとても大事だから」「つらかったのはISSで必要なロシア語の勉強」などとISSの生活を答えた。「学校50周年おめでとう」とも伝えた。交信の様子は体育館に集まった児童、保護者らに中継した。

 5年の根岸明加理(あかり)さん(11)は「宇宙から声が返ってきて緊張しなくなった。うれしすぎる。高校生になったら無線の免許を取って、いろんな国の人とつながりたい」、英検4級を持つ江本愛(まな)さん(11)は「つながって奇跡だと思った。家でもたくさん練習した。英語がペラペラになりたい」と話した。無線免許を持ち、指導した杉浦雅人講師(61)は「またとない経験に頑張ってくれて、感動した。自信をつけて、科学や宇宙、無線にも興味をもってほしい」と喜んだ。

 北小倉小は周辺の児童数が減るために4年後に閉校し、近くの小学2校、中学1校との一貫校に統合される計画だ。(小西良昭)