文系の自由研究もあるよ 検索のコツ、大宅文庫が小中学生に伝授

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田渕紫織
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 夏休みの自由研究は、理科実験や自然観察など「理系」寄りのテーマを選ぶ子が多くいます。「文系」の自由研究をするときは、何から始めればよいでしょうか。ヒントをもらおうと、調べ物のプロが集まる図書館をたずねました。

 東京都世田谷区にある「大宅壮一文庫」(大宅文庫)は、約1万2700種類の雑誌を所蔵する、雑誌専門の図書館だ。

 ここで8月上旬、夏休みの小中高生向けに「調べもの講座」があった。

 参加した中学1年生の高橋美咲希さん(12)は、まず、館内の雑誌記事を検索できるパソコンの前に座った。約130年分の約400誌の記事がおさめられている。

 「例えばジャニーズの『嵐』を調べようとして『嵐』と打ち込むと、台風の記事がたくさん出てくるから、そういう時は……」

 担当職員の土屋潤子さんの説明にうなずきながら、調べたい内容に沿って検索窓に「東大寺」「大仏殿」と打ち込んだり、除外するキーワードを入れたりした。

 見たい雑誌記事をリスト化し、閲覧請求をすると、職員が書庫から集めてくれた雑誌が手渡された。高橋さんは1冊ずつ、写真や記事をながめてメモしていた。

 「大仏の作り方がイラストと字で書いてある、すごくわかりやすい記事が見つかった。必要な記事にたどりつくために検索でキーワードを絞り込んでいく方法は、ほかのリポートにも使えそうです」

ネット検索の限界

 記者も、すすめられた「ガリガリ君」という単語で検索してもらった。

 50件がヒットした。記事の一覧を見ると、開発秘話や不人気な味の解説、会社の苦労話など、思ってもいない角度からの内容が並ぶ。まとめるだけで面白くなりそうだ。

 図書館のデータベース検索ではなく、家のパソコンやスマホからの通常のネット検索で調べ物をする子も多い。ただ、それで出てくるのは、ネットが広く普及した1995年以後の情報が大半だという。

 「その点、雑誌や本などの紙媒体は、さらに前の情報がある。出所も明示されている。雑誌記事は意外な角度から切り込んでいることも多く、文系の自由研究の素材としては可能性があると思います」。企画した小林恭子さんは話す。

 調べ物は、「何で調べるか」と同時に、「誰に聞くか」が大事だという。

 地域の公共図書館でも、小林さんはまず、図書館員に聞いてみることをすすめる。

 「調べ物のプロで、図書館どうしの横のつながりもある。困った時に尋ねてみると、調べ方の幅が全然違ってきます」

検索上手になるためには

 図書館のデータベースで本や雑誌、記事を検索する際のポイントも聞いた。

 小林さんは、いくつかの単語を試してみることをすすめる。

 自分の知っているキーワードや固有名詞でヒットしない時も、別の言葉に言い換えてみると、ヒットすることがあるという。

 また、検索でヒットする記事…

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