仙台育英、2年生4番の読みが均衡破る ナイン6人は2年…成長予感

室田賢
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(11日、第104回全国高校野球選手権大会2回戦 仙台育英10-0鳥取商)

 仙台育英が動いた。

 0―0で迎えた六回の攻撃だった。先頭の住石孝雄が四球を選んだところで、相手の投手が交代した。

 代わった直後は変化球と読んでいた須江航監督は勝負に出る。「行くしかない」。ランエンドヒットのサイン。初球、打者が空振りの間に、住石が狙い通りに二塁を奪った。

 犠打で1死三塁とし、左打席には4番の斎藤陽(ひなた)。冷静に、頭に入れていた相手投手の特長を思い出した。「縦に落ちる変化球が良い」

 狙いを直球に絞った。ファウルの後の2球目。外角への137キロを三遊間へ流し打ち、試合の均衡を破った。「先制点が大事な試合だと思っていた」と斎藤陽。勢いに乗った打線はこの回3安打とスクイズで一挙5得点。試合の流れを大きく引き寄せた。

 仙台育英にとって29回目の夏の甲子園。住石や斎藤陽など、この日の先発9人のうち6人が2年生だった。そんな若いチームが、勝負どころでみせた試合巧者ぶり。大舞台でのさらなる成長を予感させる。室田賢