現役東大院生の将棋棋士が「吉本入り」 AI研究者の谷合廣紀四段

[PR]

 将棋の谷合廣紀(ひろき)四段(28)が吉本興業とマネジメント契約を結んだ。同社が12日に発表した。東京大大学院の博士課程に在学中で、人工知能(AI)を研究している異色の棋士。「吉本興業に所属することで、仕事に幅が出ると思う。普及活動にも生かしていきたい」と話す。

 谷合四段は東京都中央区出身。棋士養成機関「奨励会」に中学1年で入り、東大工学部で学んだ。2020年に26歳でプロ入り。東大出身の棋士は片上大輔七段(40)以来2人目だ。吉本興業の東大出身の社員と知人だったことが縁で、今回の「吉本入り」が決まった。契約に伴う具体的な活動は未定。

 現在は棋士として活動する傍ら、将棋AIの研究に取り組んでいる。今年5月の世界コンピュータ将棋選手権に初参加したが、結果は2次予選敗退だった。「来年は優勝したい」。自分が開発したAIを棋力向上に生かすことが目標だ。

 藤井聡太竜王(20)=王位・叡王・王将・棋聖と合わせ五冠=の活躍で将棋人気が高まったことを受けて、棋士が芸能事務所に所属する例が相次いでいる。加藤一二三九段(82)は「ワタナベエンターテインメント」に所属し、羽生善治九段(51)は「トップコート」と業務提携を結んでいる。