「1斤」って何グラム? パンによって重さが違うのはなぜ?

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 都会暮らしの猿・モンジロー君が、くらしの中の「なぜ?」を深掘りする「疑問解決モンジロー」シリーズ。このあいだ、おじいちゃんに「パン1斤買ってきて」って言われたよ。パン屋さんに聞いたら、「1斤は重さのことだけど、製パン業者やパン屋さんによって、実際のパンの重さはバラバラ」って言っていた。キッキー、どういうこと? 調べてみたよ。(2004年5月29日付の記事を再掲します)

パンは「生き物」 均質な商品にするのが難しい

 「朝食は食パン」という人も多いよね。でも、重さがバラバラって、本当でごザルか?? 試しに、スーパーの売り場にある大手メーカーの同じ食パン10個を量ってみた。ムムッ、一番軽いのは383グラム、重いのは403グラム。同じ大きさに見えるのに。袋の表示を見ると、「1斤(1斤は340グラム以上です)」と不思議な書き方になっている。

 「パンは生き物。均質な商品にするのは難しいのです」

 「パスコ」のブランド名で知られる敷島製パン(本社・名古屋市)の深谷育男さんは言う。犬山工場(愛知県犬山市)の工場長だ。製造過程を見せてもらった。

 オートメーション化された工程で、毎日平均9万斤を作る。小麦粉やイースト菌などを混ぜ合わせた生地約750キロを、機械が1斤分(約500グラム)ずつ切り分けてポンポン吐き出す。15分で1500斤分。ウキャ、驚く速さだ。

 「生地はどんどん膨らむので、スピードが大事」と深谷さん。イースト菌の働きで発酵して膨張するため、同じ体積当たりの重さは軽くなる。「後になるほど大きめに切るよう機械が微調整しているが、それでも最後の方は少し軽くなってしまいます」

 1斤の塊を三つずつ、長方形の焼き型に入れ、オーブンへ。生地はさらに膨らむ。実は、重さがバラバラになってしまう大きな理由が、この工程にあるそうだ。ぷわぁっと膨らむ際に、型の両端が圧迫されて密度が高くなる。焼き上がりを3分割して3斤にすると、真ん中が軽めになる。

 重量差はどのメーカーにもあり、製パン会社が加盟する日本パン工業会(東京都中央区)によると、10%違うことも。「重さを均等に近付けるなら、真ん中の1斤に1枚加えてもいいくらいですが」と小出健士専務理事は話す。

 キキッ、でも、同じ商品で大きさが違ったら、みんな納得しないでごザルよ。

2000年に業界初見解 「340グラム以上」

 街のパン屋さんは、どうだろ…

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