その「ガチ」、理念と違う 勝利至上主義から離れた画期的なリーグ

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編集委員・中小路徹
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■勝利至上主義を考える

 行き過ぎた勝利至上主義が散見される――。そんな理由で今年度から、小学生の柔道個人戦の全国大会が廃止になったが、同じような疑問を持ち、昨年度、小学生の全国大会を廃止した競技がある。

 スポーツ鬼ごっこ。

 昔ながらの鬼ごっこをもとに考案されたスポーツだ。1チーム7人。台に置かれた「宝」と呼ばれるものを守りながら、相手陣の宝をとって得点を競う。相手陣で両手でタッチされたら、自陣に戻らないと試合に復帰できない。

 相手を追い込んだり、タッチをよけたりする身のこなしと、おとりを使うなど、チーム内の役割分担を含めた攻防の妙が詰まったおもしろさがある。

 2010年に鬼ごっこ協会が設立され、12年度からは年に一度、9歳以下(U9)とU12の二つのカテゴリーで全国大会が開かれた。多くの競技と同様、計約50の都県協会や地域の公認連盟が開く予選を勝ち抜いたり、推薦を受けたりした24チームずつが出場し、予選リーグと決勝トーナメントを行う方式だった。

 「ちょっと違う」

 同協会専務理事の羽崎貴雄さんが、勝利至上主義の兆しを感じ始めたのは、4、5回目を迎えた辺りだった。

 「指導者の中に、全国に勝ち…

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