添加物を危険視?農水省のツイートや広報誌記事、指摘受け修正・削除

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編集委員・大村美香
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 農林水産省の公式ツイッターアカウントが国産のトマトケチャップ商品を紹介する際に「香辛料を控え添加物を使用しない、子供でも安心して食べられるケチャップ」と投稿した。食品添加物を使っていないことを消費者に訴求する表現に対して「食品添加物自体が危険であるととらえかねない」と指摘があがり、同省は12日、ツイートを削除した。

 ツイートは10日付で、「今日の朝ごはんはオムレツ オムレツの味を活(い)かすも殺すもケチャップ次第!」として商品を写真入りで紹介。「香辛料を控え添加物を使用しない、子供でも安心して食べられるケチャップを作りたい!という想(おも)いで作られたそうです」としていた。

 これに対し、「添加物が有害であるかのようなツイートは不適切では」「農林水産省が添加物は子供に安心して食べさせられないと言っているようだ」といった反応が寄せられた。

 食品添加物は保存料、着色料、香料など、食品の製造過程や加工、保存の目的で使用されるもので、安全性と有効性を審査し国が認めたものが使われている。

 ツイートの元になったのは、農水省の広報誌「aff」8月号のトマト特集で、ツイートにも記事へのリンクを掲載していた。記事ではトマトケチャップ商品の開発コンセプトについてさらに詳しく「保存料や着色料などの食品添加物を一切使わない安心安全なケチャップ」としていた。

 だが、トマトケチャップは、食品表示法に基づく食品表示基準で、保存料と着色料は使えないと定められている。

 食品安全の問題に詳しい科学ジャーナリストの松永和紀さんは「食品添加物は国が審査して安全性を評価し、使用基準を定めた上で使われており、リスク管理されている。使わないことを安心安全と結びつけた、事実誤認に基づく生産者の言葉を省庁がツイッターや広報誌で紹介することは、食品添加物に対する誤解を広げることにつながってしまう」と話す。

 記事ではほかにトマトジュー…

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