「鉄道員」「北の国から」の聖地がなくなる? 廃線後、ゆかりの駅は

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編集委員・堀篭俊材
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現場へ! ローカル線のあした③

 映画と同じように廃線の運命をたどる駅がある。

 ラベンダーが咲き誇る北海道南富良野町にあるJR根室線の幾寅(いくとら)駅。7月中旬、この無人駅には観光客の姿が目立った。

 故・高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケで使われた駅の事務室には、ストーブやテレビ、机とイスが撮影当時のまま保存されている。

 幾寅駅を含む根室線の富良野―新得間は一部が2016年の台風被害で不通が続いている。富良野―新得間はもともと赤字路線で、JR北海道は廃止・バス転換の方針を打ち出し、今年1月には沿線4市町村などが存続断念を決めた。

 「鉄道員」では、健さん演じる駅員「乙松」が「幌舞(ほろまい)駅」を1人で守り、定年間近に幌舞線の廃止が決まる設定だった。「まさか映画と同じ展開になるなんて」。地元の幾寅婦人会会長の後藤治子さん(73)は寂しがる。「健さんも残念がっていると思う」

 地元でのロケがあったのは9…

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    増谷文生
    (朝日新聞論説委員=教育)
    2022年8月18日11時6分 投稿
    【視点】

     論説委員として運輸の担当もしているのですが、仕事とは別に、ローカル線や終着駅などをしばしば訪ねて楽しんでいます。  こういう記事を読むたび切なくなりますが、民間企業のJRに維持を強要することはできませんし、財政状況が厳しさを増す自治体も