中台の衝突防止、世界は何ができるのか 台湾の中国研究者が読む今後

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台北=石田耕一郎
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 中国の軍事演習で台湾海峡の緊張が高まるなか、中国の「次の一手」に注目が集まります。中国政府で台湾政策を担った歴代幹部と交流がある台湾屈指の中国研究者は、今後の展開をどう分析しているのでしょうか。かつて、習近平(シーチンピン)・共産党総書記(国家主席)と台湾の馬英九(マーインチウ)・国民党主席(総統)の初会談のアレンジに関わり、共産党の動向分析に定評がある趙春山・淡江大学名誉教授に聞きました。

 ――蔡英文(ツァイインウェン)政権はペロシ米下院議長の訪台を「台湾を勇気づけた」と評価しました。訪台をどう評価しましたか。

 訪台は、台湾支持の姿勢を示すという意味では良いことでした。ただ、時期が悪かったですね。今秋の共産党大会で、国家主席の3期目再任を固めようとしていた習氏のメンツを完全につぶしてしまいました。米下院議長の訪台は25年前にもあり、ペロシ氏の訪問自体は中国にとって騒ぎたてるものではなかったはずです。にもかかわらず、中国が激しく反発したのは、訪問時期が問題だったのです。

 ――メンツ? そのために…

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    佐橋亮
    (東京大学東洋文化研究所准教授)
    2022年8月13日9時20分 投稿
    【視点】

    台湾の大物研究者の分析です。国民党系の助言者ということを加味して読む必要があると思いますが、習近平政権の分析など、大変興味深い。「メンツ」の意味、今後の経済圧力などを読み解き、2024年まで現在の緊張が続くと述べます(24年は台湾、アメリカ