西村・新経産相が言明 「来夏に向け、原発のさらなる再稼働が重要」
岩沢志気
10日の内閣改造で新たに経済産業相に就任した西村康稔(やすとし)氏が12日、報道各社のインタビューに応じた。来夏以降の電力安定供給に向けて「原発のさらなる再稼働が重要」と述べ、これまでに動いた10基を超える再稼働をめざす考えを示した。
脱炭素への対応や「電力不足」を背景に、政府は原発を「最大限活用」する方針を示している。ただ、原子力規制委員会の審査を通過し、地元自治体の同意を得て再稼働した原発は10基にとどまり、電力不足が深刻なこの冬も最大9基が稼働する見通しだ。
西村氏はさらに多くの原発を再稼働させる方策として、地元同意のために「国も前面に立って、立地自治体などの理解や協力を得られるように粘り強く取り組んでいきたい」と述べた。
一方で、政府はエネルギー基…