DV、性暴力、アルコール依存症… 過去の体験もとにアート制作

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杉山あかり
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 家庭内暴力(DV)や性暴力などの被害体験をもとに創作した現代アートの展覧会が、九州大学大橋キャンパス(福岡市南区)で開かれている。その名は「私たちは『愛』に苦しめられている」。企画・運営を当事者たちが担う。(杉山あかり)

 5体の新聞紙の張り子を配置した「愛(いと)しきわが家」。作家のヒルコシマさん(35)が、父親がDVをしていた過去と向き合った。

父が暴力振るう家庭 「客観的に見ることできた」

 母親に暴力を振るう父親。ヒルコシマさんが止めに入る。父親は赤、母親は青に塗り、それぞれ怒りと悲しみを表した。

 この3体に対し、背を向けるのは姉と妹。その背中は白い。姉は良い子のふりをし、妹は無垢(むく)を演じていたという。父親からは、家族に向かって「支配」を意味する糸が延びる。

 文字が張り子を囲む。「家族愛」「子を愛さぬ親はなし」。家族間の暴力を正当化する言葉という。文字の裏側は、規制線のような黒と黄のしま模様。「家族ですら助けてくれないのなら、外はもっとひどいところ」と考えた。

 ヒルコシマさん自身は、小学…

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