習近平国家主席、11月にバイデン大統領との会談を計画か 米紙報道

ワシントン=清宮涼
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 米紙ウォールストリート・ジャーナルは12日、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が11月に東南アジアを訪問し、バイデン米大統領と会談することを計画していると報じた。実現すれば、バイデン政権発足後、米中首脳による初の対面での会談となる。

 同紙が関係者の話として伝えた。11月にはインドネシアで主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が、タイでアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれる。習氏は最高指導者として3期目の続投を目指す共産党大会の後、いずれかの会議に合わせてバイデン氏と会談する可能性があるという。

 両首脳は7月28日に電話で協議し、台湾問題などをめぐって議論した。この際に、対面での首脳会談に向けて調整を進めることで一致していた。

 その後8月2~3日に、ペロシ米下院議長が下院議長として25年ぶりに台湾を訪問し、中国側が猛反発。中国は台湾周辺で大規模な軍事演習を行い、両軍の幹部同士の電話協議を行わないなどの対抗措置を発表していた。

 キャンベル米国家安全保障会議(NSC)インド太平洋調整官は12日、米中首脳会談の可能性について、「時間や場所の詳細は持っていない」と記者団に説明した。米中首脳の対面での会談が実現すれば、緊張が高まる米中関係に変化があるかどうか、注目される。

 またキャンベル氏は、中国による台湾周辺での軍事的挑発について、「今後数週間、数カ月続くだろう」との見通しを示した。米側は、米軍が数週間以内に台湾海峡を航行することを明らかにしており、今後さらに台湾海峡での緊張が高まるおそれもある。(ワシントン=清宮涼

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    佐橋亮
    (東京大学東洋文化研究所准教授)
    2022年8月14日10時42分 投稿
    【解説】

    米中関係の少なからず転機になり得るものは、この米中首脳会談かもしれません。私も、先週末の報道番組の解説で最後にこの点に触れましたが、その際には危機的な状況が発生した後に首脳会談の報道はなかったため、論理的な推察にとどまっていました。今は具体