心の在り場所としての「家」 美術家・塩田千春さんが故郷で問うもの

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田中ゑれ奈
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 ベルリン在住の美術家・塩田千春さん(1972年生まれ)は、空間全体に糸を張り巡らせる大規模なインスタレーション作品などで世界的に知られる。出身地である大阪府岸和田市で開催中の個展で、登録有形文化財のホールを舞台に「家」にまつわる新作を発表している。

 三角屋根の家の形をした高さ約5メートルの鉄枠と、その内側を埋め尽くすように密に編まれた毛糸。玉にして約370個分、計約29キロメートルもの赤い糸は、家族や国籍、宗教などさまざまな概念を含む血液の赤を象徴する。

 日本を離れて26年経った今、「どれだけ遠くにいても、いつもどこか故郷とつながっている感覚がとれない」と塩田さん。「離れれば離れるほど『家』やアイデンティティーについて考えることが多く、心の在り場所がテーマになりつつある」と話す。

 「マイホームであったり、特…

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