父と二人三脚で鍛えた俊足 九州学院・大城戸陸琥、盗塁が築いた好機

堤之剛、佐藤佑生
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13日、全国高校野球選手権大会2回戦 九州学院14-4帝京五

 その走力は父・靖雄さんと鍛えてきた。

 一回、1点を先行された。その直後の攻撃だ。

 九州学院の1番大城戸陸琥(おおきどりく)は左前安打で出た。「どんなカウントでもサインがでたら思い切っていく」と次打者の2球目に二盗を決めた。直後の内野安打で三塁へ。

 瞬く間に築いた好機に、「(大城戸は)どんな打球でもホームへかえって来られるので、気持ちが軽かった」と3番園村慧人(けいと)。園村の右前安打で同点の本塁を踏み、チームはさらにそこから4得点。

 四回は左中間にかっ飛ばして、一気に三塁へ。追加点の起点になった。

 50メートルを5秒7で走る。靖雄さんは陸上の10種競技の元選手。「陸琥」の名はそこにちなむ。

 5歳から陸上を始め、小学生のときには熊本県代表として全国大会に出場した。5年のときは100メートル走で準決勝まで進み、6年のときは走り幅跳びで5位入賞を果たした。

 熊本・山鹿(やまが)中では陸上部に所属。走り幅跳びや100メートルに取り組み、小2から始めた野球は地元のクラブチームで続けていた。

 高校で野球を選んだのは「楽しいし、甲子園という舞台もあるから」。

 いまも熊本県内の高校で陸上部の監督を務める靖雄さんは、身近な「走塁コーチ」だ。

 足のさばき方や置き方といった走るときの技術やコツを父にたずねる。

 「本人も自分の役割を自覚しているので、どうチームに貢献するかを十二分に分かっている」と靖雄さん。

 憧れの場で持ち味は存分に発揮した。

 「盗塁を多く決めることがテーマ」

 次戦も走る。(堤之剛、佐藤佑生)