なぜ君は滑り続けるのか… 絶対王者が追う、意外なスターたちの背中

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勝見壮史
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 オリンピック(五輪)の金メダルも、世界選手権の優勝も、ワールドカップ(W杯)総合優勝も――。タイトルはすでに総なめ。それでもなお、フリースタイルスキー男子モーグルの「絶対王者」は戦うことをやめない。ミカエル・キングズベリーカナダ)は、なぜ滑り続けるのだろうか。

 7月24日で、30歳になった。この種目の選手としては、すでに大ベテランと言っていい。だが、自身の感覚は少し違うという。

 「先はまだまだあると思っています。今年の北京五輪はコロナの影響で、家族やガールフレンドに(滑りを)見せられなかった。次の2026年の(ミラノ・コルティナダンペッツォ)五輪は見に来てもらいたい」

 積み上げてきた圧倒的な成績は「空前絶後」という表現がよく似合う。19歳でW杯年間王者に輝き、そこから史上初の9連覇。20~21年シーズンは胸椎(きょうつい)骨折の影響で10連覇を逃したが、翌シーズンにはあっさり王者に返り咲いてみせた。

 W杯に通算123戦出場し、表彰台に上がること計104回。「74度の優勝と、24回の2位。これほどの勝率の選手は他にいないだろうね」

 世界選手権も、2人同時に滑る対戦形式のデュアル種目を含め優勝6度。五輪は、14年ソチで銀メダルに終わった悔しさをバネに、18年平昌で悲願の金メダルを手にした。

 ただ、どれだけ白星を重ねても、勝利への欲求が薄れる気配がない。

 どうしてですか?

 そんな問いへの答えは、シン…

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