「ウクライナ語をいっぱい話せる」 避難の留学生が「先輩」と交流

西堀岳路
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 戦火のウクライナから避難し東日本国際大(福島県いわき市)で日本語などを学ぶ留学生4人と、市内に住むウクライナ出身の女性が、市民の募金寄付をきっかけに交流を始めた。留学生たちは「先輩」の存在に心強いと話し、ずっと日本語に囲まれてきた女性は「ウクライナ語をいっぱい話せる」と喜んだ。

 この女性は渡辺マルガリータさん(28)。学生時代に日本語を勉強し、21歳で来日した。日本人の夫、3歳の息子と同市久之浜に住む。ご近所でマルガリータさんと親しい民生委員の吉田光子さんが、避難してきた男女4人が東日本国際大に入ったことを知り、「原発事故と震災の際の支援は感謝している。今度は私たちが支援する番」と地域で募金に乗り出した。

 吉田さんとマルガリータさんは2日、集まった支援金15万円余りと、ウクライナ国旗をイメージした青色と黄色の千羽鶴を同大で留学生たちに手渡した。マルガリータさんは「ウクライナ人なら夢は同じ。平和です。将来、自国に帰るか、日本に残るかは自由に選んでいい。いつでもあなたたちをサポートするから連絡して」と話しかけた。

 留学生のディミトロ・ダビシーイさんは「いわきでウクライナ語を話せる人に初めて会った」とうれしそう。贈呈式の後、合わせて5人となった同市のウクライナ人たちは母国語でおしゃべりし、SNSの連絡先を交換し合っていた。(西堀岳路)