トランプ氏の弁護士、捜索前に「機密文書は返却」と署名 米紙報道

ワシントン=清宮涼
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 トランプ前米大統領が大統領退任時に機密文書を持ち出したとされる疑惑に関連して米連邦捜査局(FBI)がトランプ氏の自宅を捜索したことをめぐり、米紙ニューヨーク・タイムズは13日、トランプ氏の弁護士が今年6月、自宅にある機密文書をすべて政府に返却したとの書面に署名していた、と報じた。

 複数の関係者の話として伝えた。FBIは今月8日、フロリダ州にあるトランプ氏の自宅「マール・ア・ラーゴ」を捜索した。フロリダ州の連邦地裁は12日、捜索令状と押収品リストを開示し、FBIが「トップシークレット(最高機密)」を含む11組の機密文書などを押収したと明らかにしていた。

 同紙によると、6月3日に司法省の職員がマール・ア・ラーゴを訪問。その後、トランプ氏の弁護士が、保管場所にあるすべての機密文書を政府に返却した、との内容の書面に署名していたという。FBIは、トランプ氏側がこの誓約に反していることを根拠の一つとして、今月8日の強制捜査に踏み切った可能性がある。

 米メディアによると、トランプ氏は昨年1月、大統領を退任した際に、機密文書などの記録を自宅に大量に持ち帰った。米国立公文書記録管理局(NARA)の要請を受けて15箱分を返還したが、その後も書類がトランプ氏の自宅に残っていたとされる。

 トランプ氏は、「司法制度の兵器化だ」などとして、FBIの捜査に強く反発している。(ワシントン=清宮涼