甲子園は再び「打高投低」に? 初戦の総得点は大幅増、零封は半減

山口裕起、編集委員・稲崎航一
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 第104回全国高校野球選手権大会新型コロナウイルスの影響で変則的な日程となり、第8日の13日で全49代表校が出そろった。コロナ下では投手優位と言われてきたが、今年は「打高投低」の傾向が見える。

 49校が迎えた初戦25試合での総得点数は250。昨年の第103回の193得点(不戦勝1試合)を大きく上回った。新型コロナの感染が広がる前に行われた101回(236得点)も超えた。

 本塁打数13は昨年と同じだが、零封試合は3試合。昨年の7試合から半分以下に減った。101回は3試合だった。25試合のうち22試合で両チーム、あるいはどちらかのチームが2桁安打を記録した。

 新型コロナが広がって以降、関係者の感染などで練習や中止に制約のある時期が続いた。実戦的な練習が不足すると、大きな影響を受けるのが打撃だ。ある強豪校の監督は「打者は生きた球を打って練習しないと。素振りでは力は養えない」と語っていた。

 得点増の要因は、それだけではない。近江(滋賀)の多賀章仁監督は「実戦をやれると、ヒットエンドランやスクイズなども練習できる。攻撃の幅が広がり、やりたい野球ができるようになった」と話していた。各地で新型コロナへの対策が進み、練習環境がコロナ禍以前に戻りつつあることがうかがえる。(山口裕起、編集委員・稲崎航一)