第118回「頭の中でミサイルの音が」 傷つくウクライナ兵、奪われる心

有料記事ウクライナ情勢

キーウ=高野遼、リビウ=根本晃
[PR]

 ロシアによる軍事侵攻から半年が経とうとするなか、ウクライナで負傷者の数が増え続けている。負傷兵らが治療・リハビリにあたる施設を訪ねた。

 西部リビウ近郊の療養所には38人が入院していた。

 国境警備隊のオレクサンドル・ボンダルさん(51)は3月、南東部マリウポリ郊外で迫撃砲による攻撃を受け、右腕を失った。

 今は戦地を離れ、妻オレナさん(48)、長女ダリヤさん(10)のもとに戻った。「軍に戻り、力になりたい」と意気込むが、すぐ横で聞いていたダリヤさんは硬い表情を崩さなかった。

増え続けるウクライナの死傷者

 侵攻100日時点で、ウクライナ兵の死者は1万人、負傷者は3万人だとウクライナ政府は明らかにした。その数はいまも増え続けているとみられる。

 首都キーウ(キエフ)の施設には、右手に杖をつく大柄の男性がいた。2児の父であるアンドリーさん(55)。爆撃を間近に受けて背や頭に傷を負い、左耳の聴力も失った。

 領土防衛軍の兵士として、最…

この記事は有料記事です。残り1097文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(秋トクキャンペーン中)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。

【10/18まで】有料記事読み放題のスタンダードコースが今なら2カ月間無料!

連載ウクライナ危機 市民は今(全150回)

この連載の一覧を見る