ツーリング途中、入手を決めたD51 自ら移送・分解、愛知で復元へ

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臼井昭仁
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 1920年代の英国車、戦前のドイツ製のオートバイ、終戦直後の三輪自動車……。愛知県豊田市の石川昭さんは、スクラップ同然だった車両を自らの腕でよみがえらせ、私設の「博物館」まで造り上げた。取材をした記者に、こう言った。「次は蒸気機関車だな」。あれから5年半、滋賀県で放置されていたD51(通称デゴイチ)を入手。来月にも半日かけて豊田へ運び込み、復元に取りかかる。75歳、「一人親方」の情熱はとどまるところを知らない。

 滋賀県多賀町、国道307号沿いの脇。作業服姿の石川さんはスパナを手にD51の下に潜り込んでいた。気温35度。パンチパーマの頭から汗が滴る。約130キロ離れた豊田市から毎日のように通って、運びやすいよう分解作業を進めている。

【動画】75歳親方がデゴイチをゲット、復元賭け100キロ移送へ=臼井昭仁撮影

 D51、通称「デゴイチ」は、多賀町が旧国鉄から借り、民間会社が1976年に開業した多賀SLパークの目玉とした。客車もつなぎ、ホテルやレストランもあった。しかし利用客の減少もあって80年代初めにパークは廃業し、施設は閉鎖された。95年には建物と客車は解体、撤去され、D51だけが残されていた。町はJRから譲り受け、引き取り手を募ったが話は進まない。

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