シカ衝突に悩む鉄道、逆転の発想 ジャングルトレインに乗ってみた

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東野真和
【動画】三陸鉄道でシカを見る「ナイトジャングルトレイン」=吉田耕一郎撮影
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 「ナイトジャングルトレイン」という列車が人気を集めている。岩手県沿岸を走る三陸鉄道(三鉄)が、獣害を逆手にとって発案した企画らしい。何それ? 気になったので、乗ってみた。

 8月12日午後8時。1両の列車が、岩手県釜石市の真っ暗な山中にさしかかった。すると、車内の明かりが消え、徐行運転が始まった。

 「ここからがシカスポットです。窓を開けてください」。乗員の号令で、乗客は一斉に窓を開けてサーチライトで外を照らし始めた。「左に群れがいるよ」「右にも1匹っ」。シカなどを見つけた親子連れらは大騒ぎで指をさしたり、カメラを向けたりして興奮していた。

 三鉄は、列車と野生動物との衝突事故に頭を悩ませている。岩手県ではこの数年、シカやクマの出没が増えており、人里でもよく目撃されるようになっている。三鉄では昨年、野生動物が車両に衝突した回数が177回に上った。そのたびに列車運行は遅延する。

 「それならば」と若手運転士…

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