岸田首相、安倍政権からの文言踏襲 戦後77年、戦没者追悼式で式辞

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石川友恵、多田晃子
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 終戦から77年となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式日本武道館東京都千代田区)で開かれた。約310万人の戦没者を全国の遺族らが悼んだ。コロナ禍の影響で例年の6分の1となる約1千人が参列した。

 式には全国の遺族約600人のほか、天皇、皇后両陛下、岸田文雄首相らが出席した。

 感染拡大が続くなか、参列者全体の数は、例年の約6千人より大幅に少ない約1千人にとどまった。遺族の参列者数はコロナ禍前で例年、5千人前後。過去最少だった昨年の53人よりは多くなった。

 式では正午から1分間、全員で黙禱(もくとう)を捧げた。

 天皇陛下は「おことば」で、コロナ禍の現状に言及しつつ、これまでと同様に「深い反省」などを盛り込み、「再び戦争の惨禍が繰り返されぬこと」を切に願うと述べた。

 黙禱に先立つ式辞では、岸田首相が、2020年に故安倍晋三元首相が初めて用いた「積極的平和主義」の文言を踏襲しながら、「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」と誓った。1993年以降、歴代首相が「深い反省」や「哀悼の意」などと言及してきたアジア諸国への加害責任は13年の第2次安倍政権から文言が消えたが、今年も触れられなかった。

 遺族を代表して、大月健一さん(83)=岡山県=が追悼の辞を述べた。父の克巳さんが中国・河北省で亡くなったのは、健一さんが生まれる16日前。銃撃戦の末だった。「親が死んだことに実感がない。生まれる前からいないので」と語る。

 母と姉の3人で農業をして暮…

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