「岸田カラー」見えない首相式辞 8割が前年と同じ 戦没者追悼式

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安倍龍太郎
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 東京・日本武道館であった全国戦没者追悼式岸田文雄首相は15日、首相として初めて参列し、式辞を述べた。全体の8割以上が前年の菅義偉前首相の表現と一言一句同じだった。残りも安倍晋三元首相の式辞を踏襲した部分が目立ち、「岸田カラー」の見えない中身となった。

 首相は式辞で、戦場や爆撃による戦没者への追悼などに触れた後、「未(いま)だ争いが絶えることのない世界にあって、我が国は、積極的平和主義の旗の下、国際社会と力を合わせながら、世界が直面する様々な課題の解決に、全力で取り組んでいく」と述べた。

 ロシアのウクライナ侵攻を背景に、争いの絶えない世界情勢には言及したが、式辞に首相の独自色を反映させたとは言いがたい。

 「積極的平和主義」は安倍氏が2020年の式辞に盛り込み、菅氏も踏襲。岸田首相は菅氏の表現をそのまま用いた形だ。菅氏が昨年盛り込んだ「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」に続く、「この信念をこれからも貫いていく」という表現は「この決然たる誓いをこれからも貫いていく」に変わったが、これも20年の安倍氏と同じだった。

 一方で、岸田首相は第2次安…

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    江川紹子
    (ジャーナリスト・神奈川大学特任教授)
    2022年8月16日9時13分 投稿
    【視点】

     岸田首相は、戦争と平和に関してはもう少し自分の言葉を入れるのではないかと思っていたので、がっかりだ。前例踏襲が得意なお役人が書いたものをそのまま読んだのではないか、とすら思う。  対照的だったのが、自らが戦没者遺族でもある尾辻秀久参議院