抑留から生還、93歳が抱く「日本の誇り」 ウクライナに重なる記憶

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武田啓亮 小川崇、渡辺洋介
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 ウクライナ侵攻下で迎えた戦後77年の終戦の日。戦争体験者や遺族らは、侵攻と過去の戦争を重ねながら戦没者を追悼し、平和のあり方に思いをめぐらせた。

「命を散らせば勲章」15歳、抱いた誇らしさ

 篠原吉宗さん(93)=水戸市=は15日、市主催の集会で80人ほどの聴衆を前に約1時間、自身の戦争体験を語った。

 茨城県渡里(わたり)村(現・水戸市渡里町)生まれ。1944年8月、15歳の時に志願して海軍へ。飛行予科練習生(予科練)として航空兵になった。「人を殺し、自らの命を散らせば勲章を与えられる。15歳の少年は、戦争の実情も本当の死の恐怖も知らなかった」「国に命を捧げることが誇らしいと思っていた」と話した。

 45年2月、朝鮮半島にある基地に移った。特攻作戦の順番が自分に回ってくるのを待ちながら仲間を見送った。結局、自分の番が来る前に、8月15日を迎えた。終戦は零戦の整備中に知った。

薬の代わり 薪の灰を口に

 ここまで話すと、この日の予…

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