第120回「もう軍服は着させない」いなくなった息子2人 母親の誇りと後悔

有料記事ウクライナ情勢

キーウ=疋田多揚
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 我が子を戦地に送り出したのは間違いだったのか――。子どもが戦死、あるいは捕虜になったとの知らせを受け、苦悩するウクライナの母親たちがいる。ロシア軍の侵攻から約半年。国のために戦った誇りと、会えないつらさや悲しみとの間で、苦しんでいる。

 「起きたことは起きたこと。仕方がない」。取材の初め、息子2人の消息を尋ねると、ネリャ・シャストゥンさん(51)はそう答えた。目には涙を浮かべていた。

 3月まで、南東部マリウポリの5階建てアパートに一人で暮らしていた。母子家庭で、2人の息子を育てた。

 長男のイゴールさん(29)はプロバスケットボール選手だった。足のけがで選手生活を断念し、2011年にウクライナ軍に入隊した。次男ミキータさん(24)もバスケ選手をめざした後、兄を追うように17年に入隊した。「何でも兄のすることをまねる子どもだったんです」

 ロシアが侵攻すると、2人は…

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連載ウクライナ危機 市民は今(全150回)

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