「いろんなところに行くの」 犠牲になった5歳女児が最後に見せた絵

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パレスチナ自治区ガザ地区=高久潤
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 耳元で、風を切るような音。来る。そう予感した直後、大きな爆発音が響きわたった。リヤード・カドゥムさん(65)は思わず、自室の窓へと走った。空爆されたのなら、次の一発がくるかもしれない。窓に近づくのは危険だ。わかっていたが、体が動いた。数分前、公園に行くと家を出ていった孫たちのことで、頭はいっぱいだった。

 窓から見下ろすと、一帯に煙が立ちこめ、様子が分からない。だが、ほどなく携帯電話が鳴り響いた。「子どもたちが巻き込まれた。病院に運ばないと」。孫のアラちゃん(5)は搬送されてまもなく、死亡が確認された。一緒にいた兄(7)も重傷を負った。

 「アラは9月から小学校へ通う予定だった。今度新しいかばんを買うんだって楽しみにしていた。あの子が何をしたと言うんだ」。リヤードさんは憤る。

「毎晩、怖いと泣いていた」

 パレスチナ自治区ガザ地区で…

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