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行動制限なき夏、見捨てられた医療 「政治は説明を」岡医師の憤り

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聞き手・熊井洋美
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 新型コロナウイルスの「第7波」では、連日10万人以上の感染者が報告され、医療の逼迫(ひっぱく)が続いている。発熱外来はパンクし、救急医療も「崩壊状態」。入院できず自宅で亡くなる人も出ている。埼玉医大総合医療センター(埼玉県川越市)の岡秀昭教授に、今後の見通しと現場の思いを聞いた。

 ――いま、病院のコロナ患者さんの状況はどうですか。

 確保した40床の7割ぐらいで稼働しています。埼玉県内の平均と同水準です。どこも精いっぱいだと思います。

 一般の方は「病床は3割が空いている」と思いますよね。

 ただし、7割以上が高齢者で、食事や排泄(はいせつ)など介護に手がかかります。看護師は大変です。

 従来のような肺炎は起こしていません。これは、オミクロン株の特徴というよりワクチン接種の影響だと思います。未接種の人では、肺炎を起こす例もみられます。

ワクチン接種の効果が追いつかない「感染爆発」

 ――これまでとは何が違いますか。

 以前は、感染する→熱やせきが出る→発熱が1週間続くと肺炎を起こす――というパターンでした。

 呼吸困難人工呼吸器が必要な場合を(あるいは呼吸器症状の重さを目安に)国は重症者と定義しているため、このパターンであれば、重症者の数で医療の逼迫の判断ができました。

 しかし、いま、このパターンはほとんどみられません。酸素投与が必要な人は多くなく、第6波以降は重症者の数で医療逼迫の判断をすることが難しくなりました。

 ――重症者が第5波ほど多くないのに、死亡者数はいま増えています。

 中等症や軽症の人が亡くなっています。

 例えば、90代の入院患者さ…

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