美浜原発3号機、水漏れの原因は「ボルトの締め付け不足」

佐藤常敬
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 定期検査中の関西電力美浜原発3号機(福井県)で放射性物質を含んだ水が漏れた問題で、関電は16日、容器のふたを締め付けるボルトを規定よりも弱い力で締めたことが漏水の原因だった、と発表した。原子炉格納容器などを追加点検するため、当初は12日に予定され、水漏れによって延期された発送電再開の日程は未定としている。

 漏水は1日の定期検査中、原子炉補助建屋内の1次冷却水の外部流出を防ぐ装置付近で見つかった。放射性物質を含む水約7トンが漏れた。建屋の外へは出ておらず、環境への影響はないという。

 2021年6月の定期検査時に容器の中の部品を交換した際、下請け会社の作業員がふたをボルトで締めた力が規定値の5分の1程度だった。このため、ふたの隙間をふさぐ円形のゴムに圧力がかかり破断したとみられる。手順書に誤った規定値が書き込まれていたといい、今後、手順書の確認など再発防止に取り組む。

 この問題を受け、3号機の原子炉格納容器など全ての機器について、水漏れがないかなどを計3回点検する。作業終了は未定で、終わり次第運転再開に関する日程を決めるという。3号機は昨年6月、運転開始から40年を超える老朽原発として東日本大震災後初めて再稼働。同10月から、テロ対策施設の建設のため停止していた。(佐藤常敬)