あの春夏連覇から10年 大阪桐蔭出身の森友哉がこだわる「若さ」

埼玉西武ライオンズ

山口史朗
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 (16日、西武2―0ソフトバンク)

 あの夏からもう、10年が経つ。「10年……、たぶん経っていないですね。まだ2、3年くらいの感覚。気持ちは若いですよ」

 そう言って周囲を笑わせたのは、首位攻防戦のヒーローだ。埼玉西武ライオンズの27歳、森友哉。四回に2ランを放つと、捕手として4投手の零封リレーを演出。「若い」という言葉を発しながら、試合後は「座っていいすか?」。心地良い疲労に身を委ね、椅子を引っ張り出して取材に応じた。

 あの夏とは2012年。甲子園大阪桐蔭高が初めて、春夏連覇を達成したときだ。藤浪晋太郎阪神タイガース)とバッテリーを組んだ2年生捕手の森は、強打の1番打者として2本塁打を放った。

 今春の選抜王者である母校はこの日、甲子園で8強入りを決めた。4―0の完封勝ち。SNSは「強すぎる」「別格」と強さに驚くファンの書き込みであふれる。

 森も「むちゃくちゃ強い。自分たちのやるべきことが分かっていると、見ていて感じる」と感心する。

 先輩も負けていない。19年に首位打者を獲得するなど入団時から評価の高い打撃だけでなく、今季は捕手としてチーム防御率をリーグ1位に押し上げている。

 「常に冷静でいられているというか。これはボール球でもいいやとか、余裕を持ちながらリードができているなと感じます」。若い、という言葉には「まだまだ成長できる」という意味も込めたのだ。

 後輩たちが史上初となる3度目の春夏連覇に挑む夏。森はプロの舞台でナンバーワン捕手への道を突き進む。山口史朗

 高橋(西) 6回無失点。「首位攻防戦。絶対負けられない戦いだった。中継ぎの方にもゼロに抑えていただいて、勝つことができた」

 辻監督(西) 森の2ランについて「本人も絶好調という感じではないと思う。でも、相手の失投とはいえ、仕留めるんだから。素晴らしかった」。