スリランカの港に中国観測船が到着 「債務のわな」で注目

有料記事

北京=林望、バンコク=翁長忠雄
[PR]

 中国の観測船「遠望5号」が16日、中国への債務返済に窮したスリランカが実質的に運営権を譲渡した同国南部のハンバントタ港に到着した。中国の進出を警戒するインドが「スパイ船」などと警戒するなか、スリランカが寄港延期を要請していたが13日に入港を認めると発表していた。

 中国外務省報道官は遠望5号の同港到着を認め、寄港の目的は「必要物資の補給」とした。また、「遠望5号が行う海洋科学調査は国際法と国際慣例に沿うもので、いかなる国の安全や経済利益にも影響しない。他国の干渉を受けるいわれはない」と強調した。

 ハンバントタ港は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の一環で建設された。巨額の融資が返済できなくなったスリランカは、一部債務の免除と引き換えに中国側に運営権を99年間譲渡。一帯一路に絡む「債務のわな」の典型例として知られる。

 スリランカは経済危機に陥って混乱が広がり、中国寄りとされていたラジャパクサ前大統領が7月に国外脱出し、ウィクラマシンハ首相が新大統領に選出された。国際通貨基金(IMF)の支援を受けるために中国などとの債務再編交渉が必要となる。

 中国メディアによると、遠望5号は中国軍系の「中国衛星海上測控部」に所属する観測船。巨大なレーダーを備え、7月、中国が建設中の宇宙ステーションに連結する宇宙実験施設「問天」の打ち上げでも、機体の動きを追跡する任務に加わったという。

 スリランカメディアによると…

この記事は有料記事です。残り255文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(秋トクキャンペーン中)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。

【10/18まで】有料記事読み放題のスタンダードコースが今なら2カ月間無料!