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「サルに汚名着せない名前を」 WHOがサル痘の新たな名称を公募

多鹿ちなみ
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 サルの汚名返上を――。世界で感染が確認されているサル痘をめぐり、世界保健機関(WHO)が病名を変更しようと新たな名前の公募を始めた。

 WHOは12日、「アニマルウェルフェア(動物福祉)への悪影響を避ける」などとし、サル痘に代わる新たな名称の公募を始めるとホームページで発表した。WHOによると感染拡大は人から人への密接な接触が原因。それにもかかわらず、ブラジルの自然保護区でサルが毒物を与えられたり、襲われたりするなどの被害が報告されていた。

 AFPによると、「サル痘」は1958年にデンマークでサルからウイルスが発見されたことに由来して付けられた。実際には、齧歯(げっし)類など多くの動物からも発見されており、サルは感染拡大にはほとんど無関係という。霊長類が多く生息するアフリカ大陸への非難にもつながるとの指摘もあり、WHOの報道官は「汚名を着せない名前を見つけたい」と話しているという。

 サル痘はこれまでアフリカ中西部で流行してきたが、今年5月以降、欧米で感染が広がり、中東やアジア太平洋地域でも確認された。WHOは7月に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。今年に入り、3万人以上の感染が確認されている。日本でも7月下旬に国内で初めて感染が確認された。(多鹿ちなみ)