「ALWAYS」山崎貴監督の幻のフィルム見つかる 40年行方不明

伊藤恵里奈
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 「ALWAYS 三丁目の夕日」などで知られる映画監督の山崎貴さん(58)が中学3年生のときに地元の長野県松本市で同級生たちと作った映画のフィルムが今年6月にみつかった。40年以上行方不明だった幻のフィルム。山崎さんは「当時を思い出すと、映画作りの原点に返れます」と話す。

 映画のタイトルは「GLORY(グローリー)」。地球に住めなくなった人類が、宇宙探査船「グローリー号」で新たに移住先を探す旅に出る物語だ。山崎さんは当時、「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」のようなスケールの大きな映画にしたいと考えていた。

 ベニヤ板にプラモデルの部品を貼り、グローリー号を作っていった。「不要な部品ありませんか」と学校中に貼り紙を掲げて、部品をかけ集めた。グローリー号の作り方をめぐり、同級生と大げんかをしたこともあった。

 映画は文化祭で上映されたが、その後フィルムは行方不明になっていた。

 見つかったきっかけは、各地の家庭に眠る8ミリフィルムを集めて再編集し、その地域ならではの「地域映画」としてよみがえらせるプロジェクトだった。松本市内外から集められた8ミリの中に、山崎さんらが撮った映画のフィルムがあった。

 来年7月、山崎さんの監督しての歩みや作品をテーマにした企画展が松本市美術館で開かれる。山崎さんはグローリーについても「何らかの形でお見せできれば」と話している。(伊藤恵里奈)