シニア世代の住み替え、心構えは 「これからの暮らしイメージして」

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森本美紀
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 配偶者に先立たれ一人暮らしになったり、子どもが独立し夫婦だけになったり。将来、介護が必要になったら……。家族の状況や体調などの変化に伴い、住み替えを考える人も少なくありません。基本的な心構えや手順などを紹介します。

 住み替えの形は多様だ。どんなイメージを持って考え始めるといいのだろう。ファイナンシャルプランナーの永田博宣さん(52)は、二つの方向性に分けられるという。一つは比較的元気で、マンションなどの一般住宅に移る場合。もう一つは介護が必要になった、あるいは、将来の介護を想定して有料老人ホームなどの高齢者向け住宅に移る場合だ。「どちらの場合も、持ち家を売り、新居の資金に充てる人が多い。ただ、所有する財産が大きく変わるので、老後資金や相続のこともよく考えて判断することが大切です。不用品の処分やリフォームなど思った以上に経費がかかることもあります」と言う。

 「人生100年時代になり、家族構成や健康状態の変化に合わせて、住み替えるシニア世代が増えています」。不動産仲介会社「CLASS(くらす) ONE(わん)」(名古屋市)代表で住み替えセミナーの講師もする荒木一朗さん(59)はこう話す。戸建てからマンションや高齢者向け住宅、マンションから戸建てなど様々だが、荒木さんが把握する中で多いのは戸建てから中古マンションに移る50~60代。実例を交え住み替えのポイントを聞いた。

 愛知県の郊外に住む60代男性は昨年、築18年の2階建て4LDKの持ち家を売り、より駅に近い2LDKの中古マンションに移った。妻を亡くし子どもも独立。持ち家は一人暮らしには広すぎ、庭の手入れが大変だ。足腰が弱ったときの階段の上り下りにも不安があった。

思い入れのある家の査定、複数の会社に依頼を

 男性は当初、別の会社に査定を依頼。持ち家を2400万円で売り、諸費用100万円を引いた2300万円から手元に残すお金も考え、新居の購入費を2千万円と想定した。だが、持ち家はなかなか売れなかったという。 そこで荒木さんの会社に相談。査定は2200万円と下がったが、男性は売却を希望。荒木さんはネットなどの不動産広告などで売却活動を始める一方、住み替え先の候補を絞り込んだ。マンションの内覧会にも同行した。

 男性は、収納スペースが充実…

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