高松商・浅野「打てなくてもいい」 マインド変えたイチローさんの姿

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堅島敢太郎
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18日、第104回全国高校野球選手権大会準々決勝 高松商6-7近江

 プロ注目の本格派右腕と強打者の対決。今大会屈指の好カードに、外野スタンド上段まで約3万人の観客が甲子園を埋め尽くした。

 2点を追う三回表1死一塁。高松商の浅野翔吾主将(3年)は、大きくのけぞるいつもの動作で打席に入った。一段ギアを上げた近江のエース山田陽翔君(同)は、1球目にここまで最速の146キロの直球、2球目は変化球。捕手の出した次の球のサインに笑みを浮かべながらうなずいた。

 「直球で押してくるかもしれない」。浅野君は真ん中付近に来た146キロの直球を見逃さなかった。引きつけてフルスイングしたバットは白球のほぼ中心を捉えた。うなりを上げるような勢いで、甲子園のバックスクリーンに向けてグングンと伸びていった。

 衝撃の一発に、球場には大歓声とどよめきが渦巻く。いつものように右拳を頭上に掲げ、ゆっくりとダイヤモンドを一周。試合後、「完璧でしたね」と顔をほころばせる納得の一打だった。

 「世代一」との呼び声高い打撃スキルは、飽くなき探究心と精神面の成長で身につけたものだ。

 小学3年で野球を始め、中学3年のときにはU―15(15歳以下)の日本代表に選出。高校進学時には、県外の強豪校から誘いもあった。

 しかし、「地元の人に応援し…

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