国外脱出の前大統領、24日に帰国か 「破産状態」のスリランカ

カブール=石原孝
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 スリランカの地元メディア「ニューズファースト」は17日、経済危機による混乱を受け、国外に脱出したラジャパクサ前大統領が24日に帰国する予定だと報じた。スリランカの元駐ロシア大使が証言したという。理由は明らかになっていないが、政府への抗議デモが落ち着くタイミングを狙っているとみられる。

 スリランカでは、政府の失政とコロナ禍で国家収入が極端に減り、他国から燃料や食料品などを十分に買えなくなった。今年4月からは最大都市コロンボを中心に抗議デモが相次ぎ、7月には大統領公邸などがデモ隊に占拠された。

 ラジャパクサ氏は同月9日に辞任の意向を表明し、13日に軍用機モルディブに脱出。翌日に民間機でシンガポールに到着し、8月11日にはタイに入国していた。実際に帰国するかは不透明だが、経済危機を招いた指導者が帰国すれば、国民の反発を招きそうだ。(カブール=石原孝