1000個のボタンが押し放題 人気の工場見学、年内の予約は満杯

東京インサイド

伊藤恵里奈
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 「絶対に!押すな」「★G」「賞与」。そんなユニークなボタンが壁一面にずらりと1千個以上、すべて押し放題――。

 東京都八王子市の島田電機製作所の工場見学が人気だ。年内の予約はすでにいっぱいだという。

【動画】ボタン押し放題の「1000のボタン」コーナーが人気=伊藤恵里奈撮影

 「全部押していいの?」。10日、長野県千曲市から母親と訪れた西沢佳希さん(6)は、大量のボタンを前にうれしそう。3歳ごろからエレベーターを見ると駆けよっていき、ボタンを押すようになった。自宅でもエレベーターに見立てた引き戸に、ボタンのイラストを貼って遊ぶほどという。30秒で押せた数を競うゲームでは真剣な表情で68個を押し、笑みをみせた。

 創業1933年の同社は、エレベーターの押しボタンや到着灯などをオーダーメイドで手がけてきた。これまで東京都庁六本木東京ミッドタウン六本木ヒルズ大阪市あべのハルカスなどで、同社製品が使われている。

 工場見学が始まったのは、2018年。広報の大森早智さんは、「企業間の取引が主なので、一般の方に何を作っている会社なのかお伝えしたかった」と導入の理由を説明する。

 2年後、壁一面に様々なボタンを1048個並べた「1000のボタン」コーナーを設置。「エレベーターなら一つしか押せないですよね。でもここでは、気のすむまで押せます」。工場見学は「0」のつく営業日に行っているが、今では募集開始から30分で枠が埋まる人気ぶりという。

 8月には、募集したデザインから社員で選んだ54のボタンを新たに増やした。社長賞は「お客様の年収では押せません」。他にも流行語の「ぴえん」や「押せば押すほどカロリー消費」と表示されたもの、マヨネーズのフタ形などユニークなボタンが加わった。

 見れば押したくなるのがボタンだが、コロナ禍で身の回りの消毒や殺菌への意識が高まっている。同社は現在、非接触型のボタンを開発中という。

 工場見学の予約はホームページ(https://www.shimada.cc/tour別ウインドウで開きます)から。12月1日に、23年1~3月分の予約を受け付ける。(伊藤恵里奈)

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