成るか、女性初の将棋「棋士」 里見香奈女流五冠の編入試験始まる
佐藤圭司
女性初の将棋「棋士」を目指す里見香奈女流五冠(30)の戦いが、いよいよ始まった――。
若手棋士5人の「試験官」を相手に月1局ずつ対戦し、受験者が3勝すれば合格となる「棋士編入試験」。五番勝負の第1局が18日、大阪市福島区の関西将棋会館で開始された。里見女流五冠が第1局で勝てば、残り4局のうち2勝で合格となるが、第1局で敗れると、残り4局で3勝1敗以上が必要となる。第1局は重要だ。
最初の「試験官」は徳田拳士(けんし)四段(24)。今春のデビュー後、公式戦の成績は12勝1敗、9連勝中。「山口県出身者で初めての将棋棋士」がキャッチフレーズだが、いきなりの好成績と今回の棋士編入試験登場で知名度は急上昇中だ。「里見さんは初戦で最大の難敵に当たった」とみる関係者も少なくない。
対局室は、関西将棋会館で最…