「プレッシャー感じたら絶好調」 愛工大名電4番山田は笑顔絶やさず

三宅梨紗子
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(18日、第104回全国高校野球選手権大会準々決勝 愛工大名電2-6仙台育英)

 5点を追う九回表2死一、二塁。追い込まれた場面もいつものように楽しんでいた。応援歌を口ずさみ、バットを高々と空に突き上げると、球場全体が手拍子でもり立てた。

 愛工大名電の4番山田空暉(てんき)選手(3年)はアルプススタンドからの応援を背に、内角寄りの直球を全力で振り抜いた。「打った瞬間越えると思った」。快音とともに打球は伸び、右翼越えの二塁打に。意地の1点を返した。

 「プレッシャーを感じたら絶好調」。3年生の間で言い交わした言葉を体現するかのように、窮地でも笑顔を絶やさなかった。

 三回途中からマウンドを任されると、気迫の投球で流れを切った。「ピンチには慣れている。楽しもうと思った」。五回に1点を失ったが、スライダーをうまく織り交ぜ、ゼロを並べた。

 大量リードされた苦しい流れを攻守で押しとどめたが、相手の堅守や足を絡めた攻撃を前に、反撃は及ばなかった。それでも、「やり切った。後悔はない」。大舞台で実力を発揮できたことに胸を張った。(三宅梨紗子)