近江・星野、終盤の大ピンチに好救援 エースのために、強気になれた

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(18日、第104回全国高校野球選手権大会準々決勝 高松商6-7近江)

 絶体絶命のピンチを、近江の星野世那が託された。

 1点を勝ち越した直後の八回。六回から右足がつりだした山田陽翔が制球を乱す。二つの四球を与え、1死一、二塁となったところで救援に出た。打席には、ここまで本塁打を含めて3安打の高松商の浅野翔吾。

 「正直、抑えられる気持ちはしなかった。攻める気持ちは忘れないでいこう、と」。1ボールからの2球目。度胸よく左腕を振り、スライダーで左飛に仕留め、後続も断った。星野は「ほっとした。浅野選手が打つことで相手は乗ってくる。抑えて自分も乗っていける」。捕手の大橋大翔(だいと)は「いつもは弱気だが、今日はバッターに向かって投げ込んでいた」とたたえた。

 強気になれたのは、今大会全4試合に先発してきた同学年のエース山田への思いがあるから。「頼りっぱなし。(自分が)投げる場面がきたら、なんとしてでも山田を助けないと、という気持ちだった」。九回には2四球で2死一、二塁のピンチを招いたが、最後は111キロの緩い球で二ゴロに打ち取った。

 好救援で2年連続の4強入りに貢献。星野は「山田から思い切り抱きしめたると言われ、抱きしめてもらった。少しは山田の力になれた。抑えられて心の底からうれしかった」と笑った。

 背番号10は、この夏の甲子園でいずれも山田の後を継いで投げ、3試合で1点も与えていない。準決勝以降を見据え、「どこで投げる場面がくるかわからないが、自分の役割を果たせるように調整したい」と力強く話した。