神戸、函館…きれいな夜景はなぜ「100万ドル」と言われるの?

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 都会暮らしの猿・モンジロー君が、くらしの中の「なぜ?」を深掘りする「疑問解決モンジロー」シリーズ。キラキラの夜景はいつみてもきれいだよね。妹のキー子に「『100万ドルの夜景』を見に行きたいなあ」って言ったら「『1千万ドルの夜景』じゃないの?」って言われた。そもそも100万ドルとか1千万ドルとか、どうしてそんな値段がついてるの? 調べてみよう。(2013年8月30日付の記事を再掲します)

 ガイドブックなんかを見ると、神戸や函館、長崎の夜景が「100万ドル」とか「1千万ドル」とか呼ばれてる。そもそも、だれが100万ドルって言うようになったのかな。夜景評論家の丸々もとおさん(47)に聞いてみた。

 丸々さんは20年ぐらいかけて、日本各地で古いことを知っていそうな人たちに尋ねて回ったそうだ。すると、①神戸の米軍関係者②函館にいた外国人船員――という二つの説があったんだって。

 「スケールの大きさを表すのに『100万』がちょうどよかったのではないでしょうか」。感嘆した外国人の表現が戦後に定着した可能性がありそうだね。

 実は、六甲山からの神戸の夜景がいくらぐらいか、計算してみた人もいる。

 今から60年前の関西電力の副社長、中村鼎(かなえ)さん。大阪、尼崎、神戸、芦屋の4市の電気代を計算したところ、4億2900万円だったそうだ。それを当時の為替レート(1ドル=360円)でドルに直すと約119万ドル。ウキーッ、100万ドルだ!?

 実際には1カ月の電気代だったみたいだけど、なんとなくびっくりするね。中村さん自身も面白かったらしく、同社の広報誌に「偶然であるが此(こ)の夜景の呼称百万弗(ドル)に一致する」と書き残している。

神戸にはかつて「千万弗」展望台 「ほんまにその輝きあるんか?」

 神戸の夜景は今、「1千万ドル」とも言われる。実は、1970年ごろには「千万弗展望台」という名の展望台があったんだ。今はもう取り壊されているが、そばを通るケーブルカーを運行していた六甲摩耶鉄道の「六甲ケーブル開業50年史」(82年)で「『眺望は超豪華で100万ドルどころではない』ということで千万ドル展望台と名づけられた」と説明されている。

 ところが同社の社長が「疑義」を唱えた。「ほんまに1千万ドルの輝きあるんか?」

 そこで2005年、総務部長…

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