第2回五輪コンペ、電通が示した異例の高額保証 礎作った元専務は逮捕前に

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 東京都港区電通本社ビル。深夜になっても一角に明かりがともっていた。7月26日のことだ。

 この日の朝、東京地検特捜部が電通に家宅捜索に入った。対象となった16階にはスポーツビジネスを扱う部署が入る。12時間たっても捜索は終わらず、ある社員は「幹部のパソコンや携帯は軒並み押収された。廊下で事情聴取された人もいた」とため息をついた。

 東京五輪パラリンピックのスポンサー選定などをめぐり、大会組織委員会元理事で、電通元専務の高橋治之(はるゆき)容疑者(78)らが逮捕された。特捜部は、高橋元理事がスポンサー選定や、公式商品の承認審査の迅速化を古巣に働きかけるなどし、その謝礼などの趣旨で紳士服大手「AOKIホールディングス」側から賄賂を受け取ったとみている。

連載「五輪の闇」(全2回)はこちら

 電通元専務で、東京五輪・パラリンピックの大会運営を担った組織委員会の元理事らが汚職の疑いで逮捕された。ブラックボックスと称される巨額の五輪マネーの「闇」を、検察はどこまで解明できるのか。

 事件の舞台となった五輪のほか、サッカー・ワールドカップ(W杯)や陸上の世界選手権など、電通は世界が熱狂する大会に携わってきた。スポーツビジネスに取り組み始めたのは1970年代半ば。広告以外でも稼げるよう作られた開発事業局が主体となり、サッカーやテニス、フィギュアスケートなどの大会に関わる企業に有形無形の利益をもたらすようになる。

 商材の一つが看板だった。会…

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