下関国際バッテリーは幼なじみ 息ぴったりの2人がかなえた4強

太田原奈都乃
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(18日、第104回全国高校野球選手権大会準々決勝 大阪桐蔭4-5下関国際)

 九回裏2死。大阪桐蔭の最後の打者を空振り三振に仕留め、仲井慎君(3年)と捕手の橋爪成君(同)は飛び上がり、ほえた。喜びで顔をくしゃくしゃにして歩み寄った。

 兵庫県で育ち、小2の頃から同じ軟式野球チームでプレーした。小4から2年間バッテリーを組み、中学でも同じチームだった。中2の夏、甲子園でベスト8入りした下関国際を見て、「ここで甲子園をめざしたい」と共に進学した。

 仲井君は高1の秋、背番号1を任された。他の投手の成長もあり、遊撃手で試合に出ることが増えた。橋爪君は捕手としてずっと2番手だった。高2の秋に正捕手の座をつかんだが、今夏の山口大会を前にした6月、再びベンチを温めた。

 配球、打者との向き合い方、投球の間。練習試合中、橋爪君は坂原秀尚監督の隣に立たされ、「この場面はどうする」と問われ、答える時間が続いた。背番号2を取り戻したのは大会直前。幼なじみの2人は再びバッテリーを組み、大会を勝ち上がった。

 多くの言葉を交わさなくても息が合う。互いについて最近知ったこともある。山口大会準決勝の終盤、1点差に詰め寄られた2死満塁の場面。先発だった仲井君は伝令に「俺が全部投げる」と監督への言葉を託した。その後を三振で切り抜けた姿に、橋爪君は「こんなに強いとは」と驚いた。

 甲子園での3試合、仲井君は救援で登板し、強気で冷静な投球で度々ピンチを切り抜けた。

 この日、2人は「やっぱり心強い」(橋爪君)、「信頼できるから思い切り腕を振れる」(仲井君)と互いをたたえた。9番を打つ橋爪君は2安打1打点の活躍を見せ、仲井君は「野球人生で初めて」という三重殺で流れを引き寄せた。4強入りした下関国際は、「知らない景色」(坂原監督)の準決勝に挑む。(太田原奈都乃)