聖光学院の三好元気、初の4強に導く一打 理想のフォームは鈴木誠也

滝口信之
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 (18日、第104回全国高校野球選手権大会準々決勝 聖光学院10―5九州学院)

 聖光学院甲子園初の4強に導いたのは、2年生4番打者の活躍だった。

 1点を追う一回1死二、三塁。2年生の4番、三好元気が打席へ。マウンドにはエース直江新(2年)ではなく、左腕桑原颯汰(3年)がいた。「情報がなかったので、フラットにどんどん振っていこう」

 変化球を見送り、3球目の内角高めの直球を振り抜いた打球は左翼線へ。三塁走者に続き二塁走者も生還し、逆転の一打になった。三好は二塁上で右手で大きくガッツポーズ。「チームに勢いを与えられたと思う」と試合後振り返った。

 三好は新チーム発足後の昨秋から4番。斎藤智也監督が「広角に打ててパンチ力がある」と起用した。

 三好の体重は昨年末まで60キロ台だった。そこからウェートトレーニングやグラウンド近くの山での坂道ダッシュなどを重ね、下半身強化に励んだ。体重は5キロアップし、「打球の飛距離が増した」と成果を語る。

 今大会は全試合で4番を務め、1回戦では本塁打を放つなど、3回戦まで毎試合安打を記録。理想とする打撃フォームは大リーガーの鈴木誠也選手(カブス)だ。福島大会後にフォームを見直し、上半身がリラックスした状態でバットを構えることを意識。練習ではティー打撃で変化球や遅いボールを投げてもらい、フォームを確認している。

 この日は、四回にも1死二、三塁の好機で左中間を破る適時二塁打を放つなど2安打4打点の活躍をみせた。「絶対に3年生を負けさせてはいけないという思いでグラウンドに立っている」と三好。目標の全国制覇まで残り2勝だ。「相手がどこであっても自分たちの力を出し切り、日本一をつかみ取りたい」(滝口信之)