スリランカ新大統領「債務再編会合、日本に依頼する」 訪日の意向も

ニューデリー=石原孝
[PR]

 経済危機が深刻化しているスリランカのウィクラマシンハ大統領は18日、ロイター通信の取材に対し、「主要な債権国を集めた債務再編会合(の手配)を日本に依頼する」と述べた。また、9月に訪日し、岸田文雄首相と会談する意向も示した。スリランカにとって、日本は中国と並ぶ主要な債権国。前政権時代は親中国の姿勢が目立っただけに、新大統領として外交方針の転換を示す狙いもありそうだ。

 スリランカは2000年代半ばごろから、他国や海外市場からお金を借り、経済開発優先の政策を進めてきた。ところが、コロナ禍によって主要産業の観光業などが低迷。日用品や燃料を輸入するための外貨準備高が急減し、政府は4月12日、大半の対外債務の返済停止を発表し、事実上の債務不履行(デフォルト)に陥った。

 最大都市コロンボでは、政府の失政に対する抗議デモが拡大し、デモ隊の一部は7月に大統領公邸などを占拠した。中国寄りと言われてきたラジャパクサ大統領は同月、辞任を表明し、国外に脱出。その後、スリランカの経済状況を「破産国家」と述べてきたウィクラマシンハ氏が後任の大統領に就いた。(ニューデリー=石原孝