激減するアサリの回復に光 浜松の企業 突き止めた、あの色の効果

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大平要
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 最先端の光技術を使った電子機器製造で知られる浜松ホトニクス(浜ホト)が、アサリの資源回復に乗り出した。アサリの漁獲量は生息環境の変化の影響を受けやすく、近年は多くの産地で減少傾向にある。浜ホトはこの解決に、自社の「光」の知見が役立つとみて、おひざ元の浜名湖で実験を進めている。

 浜松市西区村櫛町の浜名湖岸に立つ古びた平屋建てが、その実験施設だ。建物は地元の漁協から借りた。

 入り口近くには、ぼこぼこと泡が立つ小さなプールがある。のぞきこむと、アサリの稚貝がぎっしり入った箱や、成貝が並ぶ箱が沈んでいる。さらに奥に進むと、プラスチック製の水槽が、たくさん並んでいた。どの水槽も横から見ると、赤、青、黄の3色に光っている。

 「水槽で育てているのは、『パブロバ』という植物プランクトン。アサリにエサとして与えると、成長を早めたり生殖能力を高めたりする効果がある」。実験を取り仕切る、松永茂さん(59)が解説する。

 パブロバに栄養があるのは知られていたが、安定的に培養するのは難しいとされていた。光合成には赤と青の光が必要だが、これだけを与えても数日後には増殖が止まってしまう。

 ところが一定量の黄色の光を…

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