米国のテレビ視聴時間、ネット動画配信が初めてケーブルテレビを逆転

サンフランシスコ=五十嵐大介
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 米調査会社ニールセンによると、米国での7月のテレビ視聴時間で、インターネット動画配信が初めてケーブルテレビを抜いた。米国では、これまで主流だったケーブルテレビから米ネットフリックスなどの動画配信サービスに視聴者が移っている。両者が逆転する象徴的な節目となった。

 ニールセンが18日、調査結果を発表した。同社によると、テレビの視聴時間に占める動画配信のシェアは過去最高の34・8%で、前年同月から2割以上増えた。一方、ケーブルテレビのシェアは同9%減の34・4%、地上波放送は同10%減の21・6%だった。

 動画配信では、ネットフリックスが全視聴時間の8・0%を占めて最大だった。米グーグルのユーチューブが7・3%、米ウォルト・ディズニーが手がける「Hulu(フールー)」が3・6%と続いた。ネットフリックスは、人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」だけで視聴時間を180億分も増やしたという。

 コロナ下の「巣ごもり需要」で視聴者を増やしてきた動画配信だが、最近は競争激化で成長が鈍化している。ネットフリックスは今年1~3月期、世界の有料会員数が過去10年で初めて減少に転じた。4~6月期も前期より100万人近く減った。同社は低価格の広告付きのサービス導入を準備するなど、動画配信業界も転機を迎えている。(サンフランシスコ=五十嵐大介