好投手継投の仙台育英、先制パンチの聖光学院 甲子園準決勝みどころ

山口裕起 安藤仙一朗
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第104回全国高校野球選手権大会の20日の準決勝の見どころをお伝えします。

仙台育英×聖光学院

 守りの仙台育英か、攻めの聖光学院か。

 史上初となる東北勢同士の準決勝は激しいせめぎ合いになりそうだ。

 仙台育英は、ベンチ入りの5投手すべてが最速140キロ超で、全3試合を継投で勝ち上がってきた。先発はともに右腕の高橋煌稀(こうき)、湯田統真、左腕の斎藤蓉(よう)と3試合とも異なっており、状態や相手打線によって変える徹底ぶりだ。

 それだけに鍵になるのは、3試合すべてで2番手で登板したエースの古川翼とみる。試合の流れがどちらに転ぶかわからない展開で準々決勝のように球が浮くと、苦しくなる。

 聖光学院は、得意の先制パンチを見舞えるか。

 準々決勝までの4試合25得点のうち、五回までに奪った点は23。投手の右左に関係なく、積極的にスイングして優位に試合を進めてきた。

 1番赤堀颯は4試合とも一回に安打を放ち、そのうち3度得点を記録している。

 リードオフマンの主将の一打で、チームを勢いづかせ、いずれも今大会で本塁打を放つなど長打力もある2番高中一樹、3番安田淳平、4番三好元気に回したい。(山口裕起)

下関国際×近江

 準々決勝で大阪桐蔭を破り、勢いに乗る下関国際が、投手陣のコンディションから見てもやや優位か。

 スライダーがいい左腕古賀康誠、140キロ中盤の速球で内角を厳しく突く右腕仲井慎の継投が確立している。

 近江のエース山田陽翔(はると)が計31回余りを投げているのに対し、古賀は計17回余り、仲井が計9回余り。2人の継投のタイミングが大きなポイントになりそうだ。

 打線は今夏、山口大会からここまでの全8試合のうち、6試合で一回に得点している。得意の先行逃げ切りのパターンに持ち込めれば、近江の焦りを誘える。

 一方の近江は昨夏と今春選抜に続き3季連続の4強入りと経験値では上回る。

 気がかりなのは、ここまでの全4試合に先発した大黒柱、山田の状態だ。投球数は500を超え、準々決勝では右足がつって、八回途中で降板。左腕星野世那の好救援で逃げ切った。

 中1日の休養で山田の状態がどこまで戻るか。今大会3試合目の救援となった星野が状態を上げているだけに、その踏ん張りが大事になる。

 打線は4試合で23四死球と粘り強い。下関国際のバッテリーに重圧をかけ、リズムを崩したい。(安藤仙一朗)