行き詰まるデフォルト国家の「大動脈」 中国マネーに揺れるアフリカ

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ルサカ=遠藤雄司
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 片側1車線の幹線道路を、大型トラックが列を成して次々に走り去っていく。荷台には、銅板が数十センチほど積み上げられ、大半は厚手のカバーで覆って帯で縛り付けられていた。

 7月16日、ザンビアの首都ルサカから、中部の都市ンドラを結ぶ、幹線道路約320キロを走った。ンドラは銅の産地として世界的に知られる「コッパーベルト」に位置する。すれ違った銅板を積んだトラックの数は、ンドラに着くまでに100台を超えた。

 ザンビア経済の「大動脈」だが片側1車線。多くの大型トラックがゆっくりと走るため、追い越しをしようと対向車線に飛び出す車が多く、事故が多発している。道路脇には事故を起こしたトラックや乗用車が10台以上は放置されていた。

 路肩で休憩していたトラック運転手のベンジャニ・シフェロアニさん(44)は「路面も波打っていて危険だ。少しの操作ミスで事故が起きる。早く修繕と拡張工事をしてほしい」と訴える。

 この幹線道路は2017年から2車線化する計画が始まり、4年で工事を終えるはずだった。中国国営新華社通信によると、事業費12億ドル(約1650億円)のこの計画は、ザンビアのルング前大統領率いる政権のもとで始まった。中国政府系の中国輸出入銀行がザンビア側に貸し付け、建設は中国江西省国際経済技術社が受注した。

 だが、実際にはルサカの一部をのぞき、工事はまったく進んでいなかった。財政難で凍結されたのだ。

 ザンビアは20年11月、ユ…

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